2026年 能登半島地震から2年経ち、トレーナーとしての想い

query_builder 2026/01/02
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2026年

明けましておめでとうございます🌅


能登半島地震から、今日でちょうど二年。

2024年1月1日 16時10分。


あの日以来、一月一日が近づくたびに

年末年始の穏やかな空気とは裏腹に

「また揺れるのではないか」という

張りつめた緊張感を、今も心のどこかで感じます。


地面から引き剥がされるような激しい揺れ。

倒壊した家屋。

断水によりトイレも流せず、避難所に漂っていた強烈な臭気。

土砂崩れや地割れを縫うように進んだ道路。


二年が経った今も、

その光景は驚くほど鮮明に思い出されます。


実家に必死で戻る最中に

何度も見かけた倒壊した家屋


あの時、私にできたことは、

家屋の下で生きているかどうか声をかけて確かめ

いつ来るかも分からない救助を

ただ立ち尽くして待つことだけでした。


数トン、数十トンの瓦礫を前に、

隣にいた70代のおじいさんと、

当時27歳だった私に、

できることの差はほとんどありませんでした。


トレーニングをそれなりに続けて

少しは強くなったつもりでいました。

「いざという時、自分なら誰かを助けられる」

どこかで、そう信じていたのだと思います。


しかし現実は、

人の力ではどうにもならない場面が

確かに存在するということを

痛いほど突きつけました。


それでも私が再びトレーニングに向き合えるようになったきっかけは

あの能登半島地震の日に

「すべてを救おうとした瞬間」

ではありませんでした。


避難所生活が続き

活動量が減り、心と身体が弱っていく方々と向き合う中で

ストレッチケアや簡単な運動指導を行う機会がありました。


その時に初めて、

自分は「非常時に何かをする側」ではなく、

日常を取り戻し、守り続ける強さを

伝える側にいる人間なのだと気づかされたのです。


「歩く力、立ち上がる力」

「呼吸を深くする感覚」

それらは決して派手ではありませんが、

生きるために欠かせない力でした。


それは、

トレーニング(運動)が本来持つ価値そのものであり、

今の私がトレーナーとして大切にしている軸でもあります。


トレーニングは、

誰かをヒーローにするためのものではありません。

非常時に、そして日常の中で、

自分の身体で自分の人生を支え続けるためのもの。


ジムで向き合っている一人ひとりの身体は、

ただの肉体ではなく、

その人の人生そのものです。


2026年も、

「強くなることの本当の意味」を忘れず、

静かに、誠実に、

身体と向き合う時間を積み重ねていきます。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。




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